下剤とダイエット
ドラッグストアで働いていると、とても心配してしまうような医薬品の買い方をする人がいます。
ドラッグストアでは、ある一定の期間に特売商品を売り出しますが、下剤が特売商品になると、決まって来店して、通常では考えられない量を購入していく方がいます。そして、そんなに日数も経たないのに、また特売をすると大量に買いに来るのです。
恐らく、多量に継続的に下剤を服用してダイエットをしていると思い込んでいると思うのですが、これは大きな間違いです。
下剤ダイエットとは、そもそもダイエットとは言えません。下剤を服用し排便を促せば、腸にたまった便が多量に排泄されるので、一時的に体重は減少します。しかし、食べればまたすぐに戻るのです。ダイエットは、体重を減らすことが目的ではありません。たまった脂肪を減らさなければダイエットにはならないのです。
また、下剤を長期間継続的に服用していると、下剤がどんどん効かなくなってきます。そのため、飲む量を増やすのですが、最初はその量で効果がみられても、そのうちその量でも効かなくなってくるのです。そうするとまた増量して・・・。この繰り返しです。
挙句には、自分で排便する力が衰えてしまい、下剤なしでは便を出す事が出来なくなってしまうのです。また、腸自体にも損傷が出ます。下剤ダイエットの間違いに気づき、止めようとした時には、ダイエットは失敗、結果として便秘が残るだけです。
ドラッグストアでは、あまりに多量の医薬品を購入するお客さんには声をかける事があります。お店によっては、数量を限定して販売するところもあります。お客さんの心情にも関わってくるので、とても声をかけるのも難しいのですが、薬剤師としては、なんとかこう言った、間違った飲み方をする人を減らしたいものです。
カテゴリー:薬の選び方やお客さんとのやり取り
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